
ユニバーサルデザインを普及させるための3つの課題
ユニバーサルデザインとは多くの人が不自由なく利用したりできるデザインなどのことを指すものである。
しかしそのユニバーサルデザインの普及には複数の壁がある。
費用が高い。
例えば注文住宅などでトイレや浴槽などにユニバーサルデザインを取り入れようとする。すると通常よりも値段は高くなってしまう。故に導入を諦める人もいるだろう。
バリアフリー商品(障がい特化型商品)と比べて機能や性能面で劣る。
バリアフリーとは異なり、全ての人に使いやすくしようとした結果、それぞれ障がいを持っている人がかえって使いづらくなってしまうこともある。
スペースを使いすぎる。
一番分かりやすい例がトイレである。手すりを付けたり空間に余裕を持たせたり、ユニバーサルデザインを考慮した結果トイレのスペースが大きくなってしまい、ほかのスペースを削らざるを得ない。なんてこともある。施設などはもちろん、住宅ではそれが顕著に表れることになる。
ユニバーサルデザインは人と人の壁を無くす。しかし万能なものではないことを知ってもらえればと思う。使い方を間違えれば逆に壁を作ることもあり得るのだ。そのメリットとデメリットを知り、いかにうまく落とし込むのかがユニバーサルデザイン普及への課題であるだろう。